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blockchainの動向と今後の動き

早いものでもう一年を振返る季節になった。今回は年初に個人のブログにポストをしたblockchainに関する内容を振返ってみると、今年は様々なblockchainに関する取組みが実施されたと実感できる年となった。

blockchain元年

source: http://www.slideshare.net/daisukeminamide/blockchain-56477265

上図はLPさん向けに米国でのblockchainに関する動向をまとめたslideの一部だが、見てもらって分かる通り大手の金融やSIer、半導体、ネットワーク機器など様々な大企業もblockchainに関する取組みを表明した。日本の都銀もこれらの活動に参加を表明する等、今年はblockchain元年といっても過言ではない年になったのではないだろうか。

現実味を帯びてきたsmart contracts

Ethereumに代表されるようなsmart contractsの活動が本格化し、様々なアプリケーションへの対応が具体化され始めている。現在EthereumのHP上には上図の15個のプロジェクトを走らせている事が公表されており、どれも近いうちにローンチを狙っている。

ethereumとは異なるが、Nasdaqは実際にblockchain技術をベースにした株取引のプラットフォームを実現すべくinitiativeを発足した。権利移転の手続きを実現する事がsmart contractの根幹であり、株式の取引はその最たるアプリケーションとなるだろう(もっとも今回のNasdaqの取組みは未上場株式のいわゆるsecondary marketを対象としているが)。

既存サービスの置き換えに向けて

前回のポストでも紹介したが、現在のインターネットを利用したサービスは必ず役務提供者と受益者の間に第3者が存在しているが、blockchainの根本的な要素であるdecenterlizationという概念/アーキテクチャーは、その"middleman"をbypassする事が可能となる。

実際に以下の表のように、UberやFacebook、DrobpoxやCraigslistなどのサービスがblockchainの上で実現するための取組みが行われている。

特に、メッセージやemailの置き換えは、Snowdenによるwikileaksへの情報流出が起こった後、FBIなどがApple、Facebook, microsoftと言った大手IT企業に対し情報提供を要請していた、という話しからPrivacyの問題に敏感な層から非常に注目されていた。

来年はblockchain飛躍の年に

現在動いているプロジェクトのローンチや、更なるstartupの立上がりが予想できるが、来年2016年はblockchainに取って更なる飛躍の年になるだろう。いみじくも前回ポストの最後のまとめで述べていたように、

bitcoinのようなcurrencyとしてのアプローチではなく、lazoozなどのようなより具体的なサービスとしてのアプローチであればよりcryptocurrencyの導入は浸透していくと思う(むしろcryptocurrencyのニオイをさせない方が良いかもしれない)

bitcoin以外の側面でblockchainの可能性について認められ、この1年をかけて大きなモメンタムが形成されたようだ。

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この記事の著者

南出 大介
CyberAgent Ventures, Inc.
アメリカオフィス代表

国内大手携帯キャリアにて、国際事業部門・マーケティング部門に所属し、ベンチャー投資及びビジネスデベロップメントに従事。Evernote社の投資を担当し、ボードオブザーバーを歴任。2013年7月、サイバーエージェント・ベンチャーズに入社し、2013年11月より米国西海岸での投資担当としてベイエリアに着任。
米国バデュー大学 経営大学院卒

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