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Startup Asia Singapore 2013の所感

44日〜5日の2日間、Startup Asia Singapore 2013に参加してきました。

東南アジアのスタートアップのエコシステム構築をしたいという思いから、私どもも協賛させて頂いており、投資先数社の展示ブースの出展もお手伝いしました。

本イベントは2012年から始まり通算4回目ですが、今回の印象は規模が去年の倍くらいになったように感じたほか、出展しているスタートアップも顔ぶれも、日本、中国、韓国、東南アジアに限らず西は、イスラエル、インドのスタートアップもあり、東南アジア熱のより一層の盛り上がりを再認識しました。

出展していたスタートアップの業態は、ユーザー向けのサービス、業務アプリ、トラッキングツール、ゲーム、決済、写真共有系のサービスと多岐に渡っていましたが、共通する特徴として、日本のスタートアップ以上に始めからグローバル市場を見据えたサービスが多いと思います。

キーノートやパネルディスカッションの顔ぶれにも、昨年と大きな変化がありました。

以前までは、アジアでビジネスを展開している大手インターネット企業からのスピーカーが多かったですが今回は、圧倒的に東南アジアの各国で成長するスタートアップ起業家のスピーカーが多く、各国の成長で目立ったプレイヤーが誕生してきているのを肌で感じられました。

また昨年は、ほとんど触れられる事の無かったタイ、ベトナムのインターネット市場への言及も多く、シンガポール、インドネシアだけではなく東南アジア全体への興味関心の高まりを実感しました。

ピッチ・セッション(Startup Arena)は、Startup Datingの池田さんが詳細にまとめておられるのでコチラを確認ください。

イベント全体を通じて...

今回のイベントを通じて、東南アジアのインターネット市場への注目の高まりは勿論ですが、私個人は以下のテーマを強く意識させられました。

・ローカル戦略か?リージョナル戦略か?

弊社中国法人代表北川の以前のブログでも書きましたが、

東南アジアの各国を独立した個別市場として狙うのがローカル戦略で、複数国を跨いだ東南アジアを一つのマーケットとして狙うのがリージョナル戦略となります。

以前までは、リージョナル戦略をとるのが大手インターネット企業、ローカル戦略をとるのが各国のスタートアップと言う印象でしたが、各国のスタートアップも始めからグローバルを見据え、リージョナル戦略を意識し始めている事を強く感じました。

一方、事業の本質はローカルだと考えているのでこのトレンドがどのように動いて行くかを注視して行きたいと思います。

・東南アジアのエコシステムの創造

日頃から想う所ではありますが、様々なスタートアップ、起業家、投資家の方々とお話しをする中で東南アジアのエコシステムにおいて、シードマネーはエンジェル投資家やアクセラレーターは存在するものの、それ以降の資金を提供する投資家・VCの存在が欠如しており、Exit環境の未整備という課題を再認識しました。

エコシステムは簡単に創造出来るものではないですが、

私どもが展開する各国への支援、投資先の成長を通じて、投資家の注目を集め、 Exitパスを創り、さらなる起業・投資へと繋がるポジティブなサイクルを産み出すことに貢献しなければならないと強く想いました。

半年、1年のサイクルで大きく市場環境が変化、成長している東南アジア。

こういったイベントを機に今、置かれている環境を冷静に見る良い機会となりました。

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この記事の著者

鈴木隆宏
株式会社サイバーエージェント・ベンチャーズ
ジャカルタオフィス代表

2007年4月、サイバーエージェント入社。その後、バイラル広告代理店 CyberBuzzの立上げに参画した後、SAP事業を行うCyberXにてモバイルソーシャルアプリケーションの立上げ、およびマネジメント業務に従事し、高収益事業への成長に貢献。2011年6月よりサイバーエージェント・ベンチャーズへ入社し、日本におけるベンチャーキャピタル業務を経て、同年10月よりインドネシア事務所代表に就任、インドネシア企業への投資活動及び経営支援業務に従事。早稲田大学 スポーツ科学部卒。